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2010年08月27日

北海道旅行記(3)

[ Category : 日々の出来事 ] [ Category : 盲ろう者について ]

8月21日(土)

朝は7時30分頃に起床。この日もコンビニで買ったおにぎりを食べる。

さて、9時から分科会である。私は第2分科会「就労と老後」という分科会に参加した。

まず一人一人自己紹介をし。
それからどのようにして働いているか、困っていることはないかなどを話し合った。

午前の分科会が終わって昼食。どこで食べようかと迷った結果、ホテルの最上階(28階)にあるレストランでフランス料理を食べることにした!!ちょっと(かなり)贅沢な昼食である。
最上階だけあって非常に眺めがいい。ここからは下の人間が1センチ程度に見えるらしい。

昼食を食べたあと、分科会の会場にパソコンをセットしてから作品展示や機器展示コーナーを見に行った。
作品展示コーナーには、盲ろう者の皆さんが要らなくなった点字用紙で作られた封筒や爪楊枝入れ、竹で作られた篭など販売されていた。

機器展示コーナーには、ブレイルセンス、ブレイルメモ(BM32、BT46)、フォーカストーク、盲ろう者が使える目覚まし時計、携帯型の拡大読書機、ヘレンケラーホンなどが展示されていた。

ブレイルセンスプラスと、ブレイルセンスの小型の18マス(かな?)のが展示されていた。
ブレイルセンスプラス日本語版
18マスの小型のは、まだソフトウェアが英語だったが、小さいのはいいと思った。あれが日本語化されれば、私の周りで人気のBMポケットの対抗商品になるかも。

FocusTalk for Braille 評価版があって触ってみた。
FocusTalk V3 for Braille - 製品情報
ノートパソコンにブレイルテンダーBT46(点字ディスプレイ)を接続して表示されていた。
Braille Tender BT46
ブレイルテンダーは初めて触った。普通手前に点字表示かあるのに、奥の方にあるから、最初これはなにか外国のピンディスかな?などと思ってしまった。でも薄くていい感じ。
FocusTalk for Brailleが動いているノートPCには、ワード、エクセル(多分2007)、IE8が起動していた。多分Windows7だったと思う。エクセルで点数票みたいのを表示していた。
勝手にフォーカストークの設定のところとか適当に触ってたら、展示が出なくなっちゃって、やばいことしたかも(こら!)
直そうとしたけどよく分からなくなってしまったので、係の人に直していただいた。申し訳ない!!

盲ろう者向けの振動で起こしてくれる目覚まし時計があった。
盲ろう者のためのしっかりさわれる触読式目覚まし時計
時間や目覚ましの設定が触って確認できる。針をちょっとぐらい強く触っても動かないようになっていた。振動するところを枕の下などに置いておくと、朝ぶるぶると振動して起こしてくれるという仕組みだ。

そんな感じで機器展示コーナーで夢中になって遊んでたら、いつの間にか分科会の始まる時間をとっくに過ぎでしまって、分科会には30分以上遅刻してしまった。ありゃりゃ、こりゃまずいかも!!
でも大丈夫!!(なにが?)要約筆記のためにパソコンをセットしてあるのだから!!
会場に入って確認してみると、パソコンが会議の内容を記録してくれていた!!
おー、こりゃ便利だ。会場にパソコンセットしておけば、分科会さぼっても会議の内容分かるぞ(←要約筆記はなまくらするための道具ではない!!)

さて、午後から参加した分科会は第1分科会「盲ろう者の生の声を聞く」だった。この分科会は全国盲ろう者団体連絡協議会という、盲ろう当事者が中心になって活動している団体が行っている分科会で、盲ろう者の意見を集め、それをまとめて行政など関係機関に要望するという分科会である。
そこでこんな話があった。

ある講演会に参加した。その講演会には全体手話通訳や要約筆記が付いていたので、きっと私たち(盲ろう者)のことも理解してくれるだろうと思った。
それで、他の人の迷惑にならないよう、かなり遠慮して後ろの席で音声通訳を受けていた。
ところが、10分ほど経ったところで急に通訳の声が止まった。
どうしたのかと思ったら、市の方から 「私語は辞めなさい」という紙が回ってきたらしいことが分かった。。
一般の方ならともかく、 市の関係者から理解されなかったのは残念だ。
盲ろう者の理解が得られるよう 行政に働きかける必要がある。
という話だ。
確かにそういうことはよくあると思った。
その他には

  •  就労に当たって、盲ろう者は多くの場合通訳・介助を受けなければ一人で働くことは困難である。しかし、雇用する側も一人でいいところを二人遣うのは難しい。通訳・介助の分を行政が負担してくれたら、盲ろう者がもっと働きやすくなるのではないか。
  •  盲ろう者向けの白杖があった方がいいか、それともガイドヘルパー制度をもっと充実させるべきか(これは意見が別れた)
  • 銀行などで 盲ろう者が利用できるATMを設置してほしい(視覚障害者向けには音声で操作できるものがあるが、盲ろう者は音声が利用できないため使えないので、点字表示対応のATMを希望)
  • 盲ろう者が利用できる地デジ対応テレビを開発してほしい

などの意見が出された。
ここで出た意見については、連絡協議会で検討した上で、関係機関に要望するとのことだった。

分科会は17時に終わった。

それから、また機器展示コーナーのところに戻って、ヘレンケラーホンのところで長谷川先生とヘレンケラーホンのことや、富山のことなど1時間近くお話していた。

それからちょっと部屋に戻って荷物を置いて、19時頃夕食を食べに出かけることにした。
なに食べようか?蟹でも食べに行こうかと、一昨日ジンギスカンを食べに行ったところの近くに蟹が食べられる店があったはずということで出かけた。一昨日は地下鉄で行ったが市電が走っていたので市電でも行けるはずということで歩いていたのだが、どうもどこで乗るのかよく分からない。近くの人に聞いたら逆の方向だという。
それで逆の方向に歩いたのだけど、やっぱり分からない。
おかしいなあ。一昨日来たときは確か逆の方向だったはずなんだけどなあ。騙されたんじゃないの?
とかいいながらひたすら歩き続けた。
途中小雨が降ってきた。
そのうち、なんとかレストランに着いたのだが、結局歩いてたどり着いてしまった。
帰りに分かったことなんだけど、どうやら道を1本曲がるところを間違えたらしい。帰りの方角の道路からは目印が見えるのだけど、行きの方角からは見えなかったようだ。

さて、蟹フライ、蟹のゆでたのなど、蟹料理を堪能。

ホテルに戻ったのは21時30分頃だった。
ロビーで盲ろう者の方が何人か集まって触手話で話をしているようだったが、誰かよく分からないのでそのまま部屋に戻った。
しかし盲ろう者の大会に参加していつも思うことだが、手話でコミュニケーションする人が多いようである。私も自己紹介ぐらい手話でできた方がいいのかも。

それからまた温泉の風呂に入ってこの日は終了。
(続く)

投稿者 Dream : 2010年08月27日 18:36

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