Dreamのお好み情報箱

　病気による苦しみは、神の摂理に反した結果、発生したものです。摂理に反した行為が原因となって、病気が引き起こされるようになったのです。宗教的な表現を用いて言うならば“病気”は、神の摂理違反という「罪」の結果としてもたらされた「罰」ということになります。
（中略）

　大半の人間が、前世を含めたこれまでの人生の中で、いろいろなカルマ(罪)をつくり出しています。（中略）そしてカルマの量（程度）に見合った苦しみが、摂理の働きによって「罰」として現れるようになります。大きなカルマは、大病や生まれつきの心身の障害といった形で苦しみをもたらします。小さなカルマは、軽い病気や対人関係でのトラブルとして苦しみをもたらすようになります。大半の病気の原因を根源までたどっていくと、「利己的行為」という過去の事実に至ります。前世を含めたこれまでの人生で行ってきた神の摂理への違反（利己的行為という罪）が、現在の病気を引き起こしています。
（中略）

　前世において、他人を殺害したり非道・冷酷に扱ったり、周りの人々を自分の欲望のために犠牲にするといった酷いことをしてきた場合、それが「大きなカルマ」となって、次の再生人生において償いのための苦しみが発生するようになります。大病や難病、生まれつきの心身の障害といったケースは、そうした前世での大きなカルマが原因となっていることが多いのです。

などと、ひたすら『病気は過去に利己的行為を行ったための罰である』というような書き方がされています。

しかし、本当にそうでしょうか？病気や障害というのは『バチ』が当たったからなるのでしょうか？

実際に殺人犯でも病気にならない人もいれば、人のために尽くしている人でも病気になるケースが多くあります。この事実をいったいどう説明するつもりなのか…というのが論議になったのです。

心の道場の方々が敬愛されている指導霊『シルバーバーチ』は次のようにいっています。

　障害をもって生まれてくる子供には、その魂にそれなりの埋め合わせの原理が働いているものです。正常な身体を持って生まれた子供よりも優しさ・寛容心・他人への思いやり等の強い性格をしていることがあります。
（http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Espbook/kataru/kata-11s.htm）

またこのような箇所もあります。

　「病気も必要というところが引っ掛かります。病気を知らない生活が送れるほど完成された時代も到来すると私は信じます。あなたのおっしゃる病気とは、摂理を犯すこと、と受け止めてよろしいでしょうか」

　「人間はいつになっても摂理に違反した行為をいたします。もしも完全に摂理と調和した地上生活を送ることができれば、それは地上で完全性を成就したことになりましょうが、完全性の成就は地上では有り得ないのです。なぜなら地球そのものが不完全だからです。
　地球は学習のために通う“学校”です。その学習は、比較対象の体験による以外には有り得ません。日向(ひなた)と陰、嵐と凪(なぎ)、愛と憎しみ、善と悪、健康と病気、楽しみと苦しみといった相反する体験を通して学習していくのです。相対的体験と、その中での試行錯誤の努力を通して、魂が磨かれていくのです」
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Espbook/tourai/tourai-1s.html

確かに病気は自然の摂理に反したためになるものかもしれません。しかし完全はこの地上ではあり得ないとシルバーバーチはいっています。それを『他人を殺害したり非道・冷酷に扱ったり、周りの人々を自分の欲望のために犠牲にするといった酷いことをしたから病気になった』などと取られるのは違うのではないでしょうか。

ヒーラーグループの方々が目標にされている心霊治療化モーリス・テスターの著書『背後霊の不思議』の１章に『なぜ病気になるのか』というのがあり次のように述べられています。おもしろいのでちょっと長く引用します。

　衣をまとった長老か今も控えていて、こう語りかけるのである。

　「コレコレ、お前は日曜日に教会へ行かなかったな。妹にいじわるをしたな。お父さんに口ごたえをしたな。寝る前にお祈りをしていないな。もういかん。お前をハシカにしてやる。よいな」
と。

　が、こうしたバチ当たり的な因果関係は絶対にないことを、まずはっきり認識していただきたい。

　病気バハチが当たってなるのでは決してない。そうではなくて、病気になるようなちゃんとした原因があって病気になっているのである。

　心配ごとが絶えないと胃かいようになる。原因は心配であり、その結果が胃かいようという形て現われたのである。心の平静を失ってイライラしたり、明朗さを失ってふさぎ込んてしまう。そうした心の異常が病気を生むのである。それをバチが当たったのだと言いたいのなら、バチを当てたのは当の本人に他ならない。

どうして全ての病気が罰だなどと言い切れるのでしょうか？もちろん罰のケースもあるんだろうと思います。それは否定しません。

しかし、全てがそうではないと思うんです。

上記『背後霊の不思議』で私が深く印象に残っている部分を引用します。

　たとえば、脳性マヒの人を見ると気の毒に思いますが、実はその肉体に宿っている霊は気の毒がっている人たちよりはるかに霊格が高くて、一層の進化のために敢えてそうした不自由な身体に宿って、そうしなくては得られない貴重な体験を積んでいるのかも知れません。

　また金持ちをとかく羨ましがりますが、その人自身は実はその大金をどこまで有効に人のために使うかをテストされているのかも知れません。表面だけを見て羨ましがったり気の毒がったりするのは禁物です。人それぞれの霊格に似合った目的をもって生まれているのてすから。

結局のところ、なぜ病気になるのか、なぜ障害者になるのかなんて人それぞれだと思うんですよ。だってみんなそれぞれ目的を持ってこの世に生まれてきているのですから。シルバーバーチがいうように、病気や障害も進化のために必要な体験ってことですね。

我々は自分や家族、友人など身近な人が難病に侵されると
「どうして自分が、どうしてこの人がこんな辛い目にあわなければならないんだろう。どうして他の人じゃなくてこの人なんだ。」
と思うものです。

しかし、それはその人、あるいはその人に関わる家族や友人にとって必要な体験だということです。すべてそれなりに目的があるわけです。

「じゃぁその目的ってなんだよ。」

確かにそう思いますね。でも、それは人それぞれで「こうです」とは一概に言い切れない問題です。

しかし、人生の目的は魂の進化・向上です。この世の人生だけが人生なのではなく、そのあとにも人生が続くのです。

これは私の願望や想像で適当なことをいっているのではありません。スピリチュアリズムや心霊学を学んだものにとっては共通の見解です。

科学的な証拠もたくさんあります。まじめに心霊科学を研究した科学者全員が死後の世界の実在を認めています。

『弁護士が論じる死後の世界』にいろいろ書かれていておもしろかったです。

そのことが分かれば、大切なのは「その人生でなにを学び取るか」ということなのではないでしょうか。病気や障害者としての人生で何を学び取るか、それが一番大切なことなのです。

それをあたかも『病気になるのはバチが当たったからだ』などと言い切るのは偏見です。