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今日5月五日は誕生日だ。
といっても、私のではない。
私の子供…
といっても人間じゃない。
でも自分が生んだという意味では【子供】といっていいかもしれない。
それは、自分のホームページ
Kuyo's Homepage - バリアのない生活を目指して
開設日が1998年の5月五日。
今年で9歳になる。
最初サイトを作ったとき、世界中から自分のサイトが見れるのだとわくわくした。覚え立てのHTMLを書いて(今見返すとかなりめちゃくちゃ)何とか作った。
9年もサイト運営してるといろいろなことがある。
サイトを開設した当初、電気製品を買っても取扱説明書が読めない問題を感じていたので、それをメインコンテンツにしてサイトを製作することにした。
視覚障害者におけるマニュアル問題を考える
今でこそ多くのメーカーが取扱説明書をPDFファイルでサイトに掲載しているが、当時は現在のような状況ではなかったので、説明書を読むのが困難だった。
これを書いたことで得られた大きな収穫としては、これを読んでくださったあるコンピュータミュージックソフトウェアの開発会社の社長さんが、楽器メーカーのヤマハの担当者の方に話してくださったお陰で、現在ヤマハの電子楽器のマニュアルがテキストデータで入手できるようになっている。
また、あるPC向け周辺機器メーカーに勤務しておられるという方から、「是非うちの会社の社内文書で紹介したい」という連絡をいただいたこともあった。
たくさんの人からメールをもらって、全国各地の方々と多くの出会いがあった。
初めてあった人から、「ホームページ見てるよ」っていわれることもあった。
先日の北陸地方の地震のときには、数年メールのやりとりをしていない人から「大丈夫か」とメールが届いた。その人の家では「富山といえば『Dream』」だそうだ!!
一度もあったことがない人だが、そうやって気にかけてくれる人がいてくれてうれしかった。
そういえば新聞の取材もきた。今でこそ多くの視覚障害者がホームページを作ったりブログを書いたりしているが、当時は全国的に見てもサイトを持っている視覚障害者の数はそれほど多くなかった。ちなみに富山県で視覚障害者でホームページを作ったのは私が一番最初。だから珍しかったらしい。「是非取材したい」と。そんな感じで新聞にも載った。
この新聞記事なかなかの公表で、職場の患者さんがわざわざその新聞を持ってきてくれたり、長い間連絡を取っていなかった知人から電話がかかってきたりした。
それから、ラジオやテレビの取材もきた。テレビは本の1分も出なかったんだけど、テレビに出てから数年あとにあった人から、「テレビに出てるの見たよ」っていわれた。さすがテレビのインパクトはすごいと改めて感じた。
ラジオでは、ラジオカーで私の自宅から富山県全域に向けて生中継が行われ、音声パソコンのデモンストレーションを行った。スタジオからの声など放送の声は携帯ラジオにイヤホンをさしてそれで聴く。
私の出演が終わったあと、続けて番組の次のコーナーが放送されたのだが、インタビューしたアナウンサーは私の自宅から番組を放送していた!!
子供のころからラジオに興味があり、よくワイヤレスマイクを使って放送局の真似事をして遊んでいた。「ラジオごっこ」ってやつである!!
1回でいいから本物のラジオ放送というものを体験してみたいと思っていたのだが、このような形で実現した。
その他にもここでは書ききれない多くのことがあった。サイトを作ったお陰でいろいろと貴重な体験をさせていただくことができた。今日はそのサイトの誕生日。
来年でいよいよ10年か。
さて、何かイベントでもやろうか…
投稿者 Dream : 2007年05月05日 22:23
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