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2007年08月17日

鼻歌検索『midomi』

[ Category : 音楽 ]

先日から、鼻歌検索『midomi』というサービスが日本で開始されました。
これまで海外でサービスが行われていたのですが、8月10日から日本語版のサービスが開始されたというわけです。

鼻歌検索『midomi』は、パソコンにマイクを接続し、マイクに向かって歌を歌うとそれがなんの曲であるかを表示してくれるというものです。
「あれなんていう曲だっけ?こんな感じの曲なんだけど題名忘れちゃった!!」
といういときに、midomiを利用してマイクに向かって歌うと題名がわかる…かもしれないというものです。
なかなか画期的ですよね。

その他、会員登録を行うと、プロフィールを作成し好きな曲を歌ってレコーディングしたり、それを友達に聴いてもらったり、また他のmidomiユーザがそれを見つけて聴いてみたり、他のユーザのレコーディングを聴いて評価する、写真を見る、メッセージを送る、オリジナル楽曲を購入するなどと多彩な機能が利用できます。
midomiは、好きな音楽を通じて、音楽の趣味が似た人々と交流する、いわゆる、音楽専門の「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」です。

会員登録は無料です。
しかし、会員登録時に視覚障害者にとってやっかいな画像認証があります。
とりあえず鼻歌検索だけでしたら会員登録しなくても利用できます。

「おもしろそう。ちょっと試してみよう!!」
というわけで、実際に鼻歌検索機能を試してみました!!

●まずは準備

このサービスを利用するには、フラッシュプレイヤーをシステムにインストールしておく必要があります。
まだインストールしていない場合は、下記からインストールします。
フラッシュプレイヤーのダウンロード

また視覚障害者が音声ブラウザやスクリーンリーダーを用いて利用する場合、これらの読み上げソフトがフラッシュコンテンツの読み上げに対応している必要があります。主要な音声ブラウザやスクリーンリーダーの最新版はほとんどフラッシュコンテンツの読み上げに対応しているので問題ないでしょう。

それから、パソコンのマイクジャックにマイクを接続する必要があります。マイクは適当なものでかまいません。
最近ではSkypeなどのインターネット電話用のヘッドセットが売られていますので、そういうのを利用するのが簡単でしょう。

●利用方法

それでは実際に鼻歌検索を試してみたいと思います。

IEなどのブラウザを利用して、midomiのサイトにアクセスします。
midomiのサイトへ

サイトを開くと【マイクをテストする】というリンクがありますので、これをクリックします。

次に【音声検索】をクリックしなければならないのですが…、ここで問題が発生しました!!
どうやっても【音声検索】がクリックできないのです。
調べてみたところ、どうしてもマウスでクリックしないといけないようなのです。
さ~て困りました。どうしましょう!!

「これではもうお手上げか…」
と一端あきらめました。

しかし、気を取り直して再挑戦!!
いろいろと試行錯誤した結果、どうにかこうにか回避策を見つけることができました。
以下、【音声検索】をクリックしたことにする方法です。
midomiのサイトを開いた状態で操作します。

IEの、メニュー【ファイル】 → 【開く】を選択して、アドレスを入力できる状態にします。
そして、ここに以下のように入力してエンターキーを押します。

javascript:voiceSearch.onClickRecordButton()

覚えるのは大変でしょうからクリップボードにコピーして貼り付けるのがいいでしょう。
これで【音声検索】をクリックしたことになるはずです。

すると以下のように書かれているところがあります。

----

www.midomi.co.jp がカメラとマイクへのアクセスを要求しています。
[許可] をクリックすると、録音が許可されます。

Adobe Flash Player 設定
カメラとマイクへのアクセス
許可
拒否

----

ここで【許可】ボタンでエンターキーを押します。
これでマイクへのアクセスが許可されました。

さて、ここでマイクに向かって歌います!!曲の一部でかまいませんが、少し長めに歌った方がよさそうです。

そして、暫く待つと結果が表示されます。

●注意事項

このサイトを捜査中こんな読み上げがあります。

----

接続の問題があるようです。一度閉じて、ファイアウォールの設定を確認の上、最初からやり直してください。

----

これを聴くといかにもエラーが起こっているように思えるのですが、実はエラーが起きていなくてもこれが読み上げられるんです!!

実は音声ではこんなエラーメッセージを読み上げているのですが、画面では見えていないようです。
JAWSというスクリーンリーダーでこの部分の画面の色を確認してみたところ「黒の上に黒」と読み上げられました。「黒の背景に黒の文字がありますよ」という意味です。
黒の上に黒だからおそらく画面では見えてないんでしょうね。
つまり、隠しテキストになっていて、エラーが起きると色が変わって見えるようになるという仕組みになっているのではないかと思います。

しかし、音声ではエラーの有無にかかわらずこれを読み上げてしまいます。
私は最初エラーが起こっているものとばかり思っていたので、接続の設定を見直したり、サポートセンターに問い合わせたりもしててしまいました(^_^;
だってこんなもん読み上げられたら普通エラーが起こっていると思いますよ。

その他にも検索あと「見つかりませんでした。少し長めに歌ってください」のようなメッセージが表示されているのに、その下にちゃんと歌った曲名が表示されているなんてこともありました。

こんな変な表示の仕方は困りますね。

●感想

何曲かテストしてみましたが、割とちゃんとヒットするようです。ちょっとぐらい音程やリズムを崩して下手に歌っても大丈夫みたいです。
これはおもしろい!!歌って検索できるなんてすごいテクノロジですね。

ただ、音声で使いにくいのが難点です。
上記におおよその操作方法を書きましたが、どうもうまく行ったり行かなかったりして再現性がありません。特にマウスクリックが必須のところがあったり、エラーが起きていないのにエラーメッセージが読み上げられたりして混乱させられたりと、さらには会員登録時画像認証が必要だったりと、アクセシビリティという点から見るとかなり問題が多いように感じます。

というわけで、音声で使うにはかなり苦労すると思いますが、おもしろいサービスなのでよろしかったらお試しください。


そのうちインプレッションを製作してみようかと思います。
でも、自分が歌ったのを公開するのはちょっと…(^_^;
誰か歌ってくれる人募集しようかな?!!

投稿者 Dream : 2007年08月17日 19:18

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