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2007年07月24日

キャッチセールス

[ Category : その他 ]

ついていったら、こうなった ― キャッチセールス潜入ルポ

という本を読んだ。
最近町を歩いていると「アンケートお願いします」とか「てそうの勉強をしてるので見せてください」などと声をかけられたり、ダイレクトメールで商品やサービスの無料資料請求というのがある。
そこで、アンケートに答えたり、資料請求したりするととどんなことになるのかというのを実際に試してレポートするという内容だ。
これはおもしろい!!

この本に紹介されている事例のなかで、自分自身実際に資料請求したことがあるものが一つあった。

それはなにかというと…

速聴(そくちょう)というものだ。
速い音声を聴くと頭がよくなるとかいう噂のやつだ。
メルマガの広告かなにかで見つけて資料請求したわけだ。
こういう怪しげなものには結構興味があったりするもので…

本のレポートとは少し違ったが、おおよその内容は似通っている。

まず、資料請求すると、速聴に関する書籍と、速聴のデモンストレーションを収めたカセットテープが送られてきた。
それから数日後、電話がかかってきた。

「お送りした資料はお手元に届きましたでしょうか?」
という。

そして
「実際に音声を聴いてみていただけますか?」
といって、電話で速聴のデモンストレーションが始まった。

まず、何かの朗読が通常の早さの音声で流れる。
続いて、同じ内容の音声が2倍速で流れる。
それから、3倍、4倍とスピードアップしていく。
3倍以上ともなるともはや意味不明だ。

そしてその後、再び2倍の音声を聴いてみる。
すると、それまで4倍の音声を聴いていたせいか、さっき通常速から2倍速で聴いたときに比較してなんだかゆっくりになったような気がする。

そして、これが速聴の効果だというのだ。
1回目に聴いた2倍速の音声よりも、4倍速の音声を聴いたあとに聴いた2回目の2倍速の音声の方が遅く感じられた。
これは、速い音声を聴くことによって頭の回転が速くなったために生じた効果だというのだ。

ほほー、なるほど。なんとも理路整然としているではないか!!

話はさらに続く。

しかし、これは一時的な効果であり、暫くすると元に戻るのだという。
そこで、当社の自己啓発プログラムを使って毎日継続的に訓練していただければ、次第に頭の回転が速くなりますよ…
というわけである。

頭の回転が速くなると

  • 仕事ができるようになる
  • 積極的になる
  • 人生の成功者になれる

という。

電話をくれたオペレーターの女性は、田舎に住んでいて、将来東京に出て働きたいと思っていたそうだ。
それが、この自己啓発プログラムを行うことによって夢が実現したという話だった。

これ聴いたときは「そんなもんかなぁ」と思ったが、今考えてみたら、
「そんなに東京で働きたいんならこんなプログラムしなくても東京に行って就職先を見つければいいんでないか。本当にそのプログラムの効果なのか?疑わしい」
などと思ったりするのだが…(笑)

それはともかくとして、そのときは信じたわけだ。

それで、その自己啓発プログラムとかいうものにかかる金額を聞いてみたところ、トータルで150万円ぐらいだという!!
「おもしろそうだけど、150万円は高すぎる」
と思ったので
「また考えさせてください」
といった。

するとその女性は
「なにをどのように考えるのですか?ただ考えるというだけでは結局なにも変わりませんよ。今やるか一生やらないかです。今やらないと後悔します。ですから考えるのであれば具体的になにをどのように考えるのかおっしゃってください。」
などといって引き下がらない!!
全くしつこい!!

それで、「とにかくそんな金はない!!」といって断った。

しかし、そのあとも何度か電話がかかってきた。
一度でもこういうのに関わるとしつこくつきまとう。できれば関わらないのが先決だ。

その他には、最近はあまり見かけなくなったが、10年ほど前まで町を歩いていると
「お祈りさせてください」
とよく声をかけられた。宗教の勧誘である。

なかには、どこやらの水を飲むと病気が治ります。あなたの目が見えるようになるかもしれません。
などというものもあった。
そんな水で見えるようになるか?!!

まず、最初に興味がないものははっきりと興味がないという姿勢を示さなければならない。
以前うちに
「電気代でお困りではありませんか」
という電話がかかってきたことがある。
眠たくてあまり関わりたくなかったので
「別に困ってませんけど」
といった。
すると
「そうですか、どうも失礼しました。」
あっさり電話が切れた!!
興味のないやつを説得するのは時間の無駄だと判断したのだろう。

これがもし
「そうですね~。電気代高いでから安くならないかと思ってるんですよ。」
とでもいおうものならしつこくセールスしてくるはずだ。かもとして狙ったものはなかなか離さない。

しかし、少しでも気になっていることだとついつい話を聞いてみたくなるものだ。
この世の中そんなうまい話があるわけがないと思っていても、深刻な悩みが解決するかもしれないという話だと、「もしかしたらいい話かもしれない…」とつい思ってしまう。

それで、もし話を聞いてみたけどやっぱり断りたいと思った場合や、相手のペースに乗せられて契約までしてしまったときの対処方法などについては本に詳しく書かれている。事例とともに参考にしていただければと思う。

投稿者 Dream : 2007年07月24日 19:00

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