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世間はお盆ということで、今回から暫く、
“死後の世界は科学的に証明できるか?”
というテーマで書いてみたいと思う。
かなり長くなったので数回に分けて書いていく。
では早速本題に入ろうか。
スピリチュアリズムに関わるようになってからというもの、心霊研究に関する書物をいろいろ読んでいるが、以前からある疑問を持っている。
それは、
これほど多くの心霊研究が著名な科学者によって行われているのに、なぜ世間は、霊界(死後の世界)や、霊魂の存在を完全に確信できないのだろう?そしてなぜ世間の人たちが、霊界や霊魂の存在が間違いない事実として確信できる証拠の提供がなされないのだろう?
というものである。
私自身、いくらかの心霊研究に関する書物、あるいはその反対意見に関するものも含めて読みながら、自分なりに霊界の存在について検討した上で、もしかしたら死後の世界というものが存在するかもしれないという考えを持っている。
しかし、正直言うと完全に確信できているわけではない。
それに、霊界と接触を持つには、霊媒と呼ばれる霊的能力を持った人間の存在が不可欠だというのも、どうも引っかかる。
霊媒は霊界と接触を持つために必要な道具だというが、これが機械ではなく人間であるというのが問題だ。
つまり、霊界と接触を持つために必要な道具が人間である以上、その霊媒である人間がトリックを行っているのではないかという疑いを持ってしまうわけで、実際インチキ霊媒も数多く存在している。
この道具がもし、人間ではなく、生命が付与されていない、例えばラジオのような機械であればどうだろう?
ラジオのなかにこびとが入っていて、ラジオが自らしゃべっていると考える人がいないように、ラジオのような機械が霊界からのメッセージを伝えているのであれば、インチキの可能性が排除できるのではないだろうか?
ところで、心霊研究には、“挫折の法則”というものがあるらしい。
挫折の法則の例としてよく持ち出されるのが、心霊研究史上最大の証拠物件といわれる、木で作った独立した2つのリングの交差の問題。
これは、アメリカ心霊研究協会の会長だった“ウイリアム・バットン”という人の提案で行われた実験なのだが、異なった木の材質で作られた何組みかのリングについての交差の実験が何回か行われ、全て成功した。
ところが、不思議なことに、科学的証拠物件となるべきこれらのリングは、厳重に保管されていたにもかかわらず、いつの間にか全部破壊されてしまっていた。
しかも、人為的な原因は全く考えられなかった。
というものだ。
これだけ聞くと、どうもトリックを隠滅するためにわざとリングを破壊したのではないかなどと疑われても仕方がない。
その他にも、テレビのような連続して撮影できる技術が開発されたのに、その時期に合わせるかのように物理霊媒が排出されなくなったり、著名な研究者を招いての実験会でいつもは起こっている現象が起こらなかったり、普段トリックを行わない霊媒が大事な場面でトリックを行ったり、あとになって実験のやり方に問題が見つかり反対論者のつけいる隙を与えたり…
などということがあるのだ。
つまり、ここぞというときに限って失敗するという。
これが、“挫折の法則”と呼ばれているものだ。
また、“超ESP仮説”というものがある。
“超ESP仮説”というのは、例えば、ある人が有能だと評判のある霊媒(もしくは「霊能者」)のもとへ行ったとする。
そこで、霊媒が、
「あなたの死んだお母さんが、今ここに来ている」
と告げ、母親が当人に対して使っていた特殊なニックネームや、幼かった頃の出来事、特に母親と当人自身しか知らなかった出来事などを、明かしたとする。
普通の人であれば、非常に驚くはずだ。
そして、母親が死後も生きていることを実感するはずだ。
ところが、ここにはトリックの介在する余地がある。
霊媒は、その人の心の中を、「ESP」(テレパシーないし読心術)で読み、そこから「母親の証言」を捏造した可能性があるからだ。
心の中を読み取れるとすれば、本人と母親しか知らないはずの事実を言い当てるのも不可能でないだろう。
(参考:3-3超ESP仮説は棄却された(東京スピリチュアリズム・ラボラトリー))
これでは死後の存続の照明が難しくなる。
科学者というのは、霊魂の存在を認めるよりは、帳ESP仮説を認める方がましだと考えているようだ。
ここで反対論者の意見を全て述べる余裕はないが、とにかく、霊魂の存在を証明することは非常に困難だということがおわかりいただけるだろう。
誰もが霊魂の存続を納得する証拠というのは得られないのだろうか?
いったいなぜ決定的な証拠が示されないのだろう?
以上、今回はここまで。
(続)
投稿者 Dream : 2009年08月14日 09:19
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