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ふとしたきっかけから、先日筑波技術大学の先生方とお会いし、お話を伺う機会がありました。
その中で、視覚障害者のプログラミングをサポートするツール、『AiB Tools』というソフトウェアを見せていただきました。
このツールは、音声や点字環境で視覚障害者がコンピュータによるプログラミングを行うのを補助するツールのようです。
下記サイトからもダウンロードできます。
AiB Tools - the accessible programming tools in braille
1980年代から90年代前半にかけて、視覚障害者自身がソフトウェア開発を行うケースが多く見受けられました。
代表的な例としては、MS-DOSの画面を読み上げるスクリーンリーダーである『VDM100』や、『グラスルーツ』などは、視覚障害者自らが開発を行っていました。
他にも、視覚障害者が開発したソフトウェアが一般に利用されたり、ソフトウェア対照などのようなコンクールで入賞するなどというケースもあったように思います。
ところが、1990年代後半から、Windowsを中心としたGUI環境へと移行し、それに伴ってソフトウェアもGUI化が進み、視覚障害者がソフトウェア開発を行うことが難しくなってきました。
現在、視覚障害者がソフトウェア開発をしているケースはほとんどないと思います。
Windows画面読み上げソフトにしても、多くは晴眼者の手によって開発が行われています。
視覚障害者が本当に使いやすいソフトウェアを開発するには、やはり視覚障害者自身が主体的に開発に関わる必要があるということから、筑波技術大学では数年前からそのための取り組みを行っているそうです。
その1つが上記で紹介した『AiB Tools』という、プログラミングを補助するためのツールの開発です。
このツールは、当初Javaという言語を対象に開発が行われていたそうですが、現在はC#という言語に対照を移しているそうです。
また、プログラミングの習得には、学習のための参考書の製作も必要です。
そのための取り組みとしては、以前このブログでも紹介した『筑波技術大学 情報・理数点訳ネットワーク』を開設し、学習書の点訳に取り組まれています。
現在このネットワークには、C#関連の書籍は3タイトル登録されているそうです。
少し余談ですが、この点訳ネットワークでは、最近『エーデル』を利用した図形点訳に力を入れているとのことです。
それで、その『AiB Tools』と、C#の学習書などが入ったCD-ROMをいただきました。
「是非C#を勉強してください」
と。
うーん、せっかく勧められたんだし、こりゃC#とやらいう言語を勉強してみるかなあ。
ちなみにC#はオブジェクト指向言語ですね。
クラスとか、メソッドとか、プロパティとか、インスタンスだとかいう…
なんか頭が痛くなる。
プログラミングの本読んでると眠たくなるんですよね。
眠れない夜に読むといいかもしれません。
うん、でもそれじゃあ勉強にならないか。
でも今回は大変貴重なお話を伺うことができました。
できるだけなにか取り組んでみたいと思いました。
投稿者 Dream : 2011年03月07日 17:41
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