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2012年03月02日

ヘレン・ケラーと日本の盲ろう者福祉

[ Category : 盲ろう者について ]

先日、2月29日の夜10時から、ニッポン大好き!がんばって! ~ヘレン・ケラー 日本との友情物語~という番組がが放送されていたらしい。
残念ながら私はこの番組の情報は知らず見逃してしまったのだが、再放送が総合テレビで、3月 7日(水) 16:05~16:48あるとのこと(上記番組HPより)

ところで、ヘレン・ケラーの物語を聞くたびに残念に思うのは、ヘレン・ケラーは過去3会来日したことがあるそうだが、私が残念に思うことは、日本の視覚障害福祉の発展には
それなりの効果があったと思うのだが、日本の盲ろう福祉が進まなかったことである。
ヘレン・ケラーの来日を記念して設立されたという「社会福祉法人 東京ヘレン・ケラー協会」という施設があるのだが、この施設は視覚障害者へのサービスを行う施設であって、盲ろう者の施設ではない。
それどころか、40年ほど前のことですが、ここが運営しているヘレン・ケラー学院
ある盲ろう者が入学しようとしたところ、拒否されたという話を聞いたことがある。
ヘレン・ケラーの名前を使っておきながら、盲ろう者の受け入れを拒否するとは、真にけしからんことである!!
今でも 、東京ヘレン・ケラー協会は、盲ろう者とは直接関係のない施設になっているように思える。

これはあくまでも私のかってな推測だが、ヘレン・ケラーはアメリカ人なので、コミュニケーションは英語で行う。
つまり、日本人と会話するには、仮にヘレン・ケラーが聞こえていたとしても
通訳が必要になるわけである。
だから、盲ろう者の困難の1つである「コミュニケーションの困難」ということが、当時の日本人に理解されなかったのではないだろうか。
そのため、日本の盲ろう者福祉の発展には、日本人の盲ろう者が必要だったのではないだろうか。

もし、ヘレン・ケラー協会のような施設が、今の全国盲ろう者協会のように、盲ろう福祉に取り組んでいてくれたら、日本の盲ろう福祉はもっと発展していたのではないだろうか。

そういった点が残念に感じるてある。

投稿者 Dream : 2012年03月02日 18:06

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