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この書籍は、サンプルコードによるPerl入門というブログを書かれている、Kimotoさんという方が書かれたものです。

私は以前、著者のKimotoさんが主催されている「オンラインPerl勉強会」に参加させていただいたことがあります。
この勉強会は２０１０年に１年間にわたって開催されていました。
この勉強会で、主催者のKimotoさんが
「雑誌で、『業務に役立つPerl』という連載を始めることになった」
ことをおっしゃっていました。
その連載をまとめて書籍化されたのが、今回ご紹介する『もっと自在にサーバを使い倒す 業務に役立つPerlです。

今回書籍を出版されることを上記のブログで知り、
「実は私視覚障害者で書籍が読めないのですが、テキストデータを提供していただければ読むことができるので、書籍を購入し、谷は配布しないという条件でかまいませんので、テキストデータをデータを提供していただけないでしょうか？」
と連絡をしたところ、出版社に連絡を取っていただき、データをいただけることになりました。

「実は」と書いたのは、勉強会では自分が視覚障害者であることは特に話していなかったからです。
Perlのようなテキストベースの言語では、他の晴眼者の参加者とほぼ対等に勉強することができました。
オンライン勉強会は、LimechatというIRCを使って行われていましたが、このLimechatがあまりスクリーンリーダーで使いやすくなかったので、ちょっと反応が遅れて、みんなが次の話題に進んでいるのに前の話題の質問をしたり、ちょっとタイミングがずれることがあったりしましたが、勉強会のログも保存できますし、会議録はメーリングリストでもアップされたので、それを読みながら復習するなどして、なんとか勉強会に付いていくことができたと思います。

話がそれましたが、この書籍はサーバーの管理やPerlに興味のある方、日常の業務を自動化したい方などに役立つ内容だと思います。サンプルコードもたくさん掲載されているのですぐに役立つと思います。

Perlは、登場して２５年になる言語です。
インターネット上には旧い書き方で書かれているスクリプトが公開されています。
もちろん、それでも動くところが、過去の資産を継承できるという点で、Perlのいいところなのですが、やはりこれからPerlを書こうとするときは、現代的な書き方で記述する方が、エラーの少ない、分かりやすいプログラムを書くことができます。
この書籍では、現代的なPerlの書き方が掲載されています。

さらに、日本人にとって欠かせないのが、日本語処理です。
実は私は日本語処理でかなりつまづくことがあって、例えばインターネットから取得したデータを表示しようとして、文字化けを起こしたりなどといった失敗をしてしまうことがよくあります。
ですから、オンラインPerl勉強会でも日本語処理について質問していました。
だからということもないのでしょうが、この書籍にはPerlで日本語を扱う際の注意点についてもふれられています。
この本を読めば日本語処理についてもすっきり分かると思います。
実際、最近日本語処理でつまづくことが少なくなりました。

興味のある方には是非読んでいただきたいと考えています。

以下、テキストデータの入手方法をKimotoさんのブログから引用します。

「業務に役立つPerl」視覚障害をお持ちの方のためのテキストデータの提供について

　Perlプログラミングの書籍「業務に役立つPerl」では、視覚障害をお持ちの方のためにテキストデータの提供ができることになりました。このテキストデータは音声読み上げソフトで、本書を読み上げるために提供されます。

必要な手続き

　要件としては、下記の情報を郵送でお送りいただければと思います。

書籍購入の領収書のコピー
障害者手帳のコピー
テキストファイルをお送りするメールアドレス

　「業務に役立つPerl」を購入していることと、「障害者手帳のコピー」の提示が条件になります。また個人の利用にとどめてくださるようお願いします。

　郵送先は以下になります。

〒162-0846　東京都新宿区市谷左内町21-13

株式会社技術評論社　雑誌編集部

「もっと自在にサーバを使い倒す 業務に役立つPerl」係