Dreamのお好み情報箱

ちなみに私はクリスチャンではありません。スピリチュアリストですから（笑）。
まぁ、ラベルは何でもいいです。

さて、そういえばキリスト教信者の友人が言ってましたよ。
イエス様を信じると天国で永遠の生命を授かり、信じなければ血の池（地獄）に送られてて永遠に苦しめられるんですってね。

聖書に書いてあるらしいですよ。
怖いですねぇ、恐ろしいですねぇ。
私もクリスチャンになろうかな。だって、血の池やらいう恐ろしいところに行かされたら怖いもん！！

しかしよく考えてみたら、イエス様というのはずいぶんえこひいきをなさるんですね。
だって、自分を信じたものだけ幸福を与えて、信じないものを地獄に落とすなんていうんですよ。
つまり、自分に従うものだけかわいがり、従わないものはいじめると。
信じられません。イエス様というのはなんてひどい人なんでしょう。こんなのが神の子だっていうんですから全くふざけてますよ。

何でこんなやつの誕生日など祝ってやらにゃーならんのですか。まだ天皇誕生日でも祝った方がましてもんですよ。天皇も昔神様でしたからね。
クリスマスやめて、ちょっとずらして天皇誕生日祝うことにしませんか。

１２月２２日:天皇イブ
１２月２３日:天皇誕生日
天皇ツリー、天皇キャロル、天皇ケーキ、天皇ソング、天皇プレゼント…

さて、話をイエス様に戻して、さらにこんな話も聞きました。
教会には「告白質」とかいうのがあって、罪を告白するとどんな罪でも許されるのだと…

そうなんですか？どんなに悪いことをしても告白さえすれば許されるのですね？
たとえ他人を殺害しても
「ごめんなさい、私が悪ーございました。」
というだけで天国に行けるわけですか？

「『ごめんなさい』ですめば警察なんか要らんわい！！」
という言葉がありますが、私なら『警察』を『地獄』と言い換えたいですね。
「『ごめんなさい』ですめば誰も地獄なんぞに行くやつは居らんわい！！」

こんなこと書いたら間違いなく地獄送りですね。どうしよう、助けてください！！
あ、そうだ。罪を告白すればいいんですね。
「ごめんなさい、イエス様のことをあんなやつとか、誕生日を祝ってやらないなどといって本当に申し訳ございませんでした。イエス様のこと、えぇ信じてますよ。本当なんです。信じてください！！だからお願いですから、どうか天国に行かせてください。お願いします、イエス様々！！」

うん、これでよしと。めでたし、めでたし。
ちなみにこういうのを『贖罪説』というらしいですよ。

ところで、これは本当に事実なのでしょうか。イエスを信じて罪を告白さへすれば、確実に天国にいけることが保証されるのでしょうか。どう思われますか？

ここで、クリスチャンの方々には大変残念なお知らせをしなければなりません。

イエスを信じたというだけで天国に行けたという事実はありません。
また、罪を告白しただけで許されたという事実もありません。

「嘘だ！！聖書にそう書いてあるではないか！！おまえなんぞになにがわかる。確かめたのか。」

そう反論されるかもしれませんね。
しかし、それではクリスチャンの方にもお聞きしますが、あなたもイエスを信じて罪を告白した人が天国に行けることを確認されたのですか？
結局聖書に書いてあるからそう思ってるだけではないのですか？

しかしです。いくら聖書に書いてあると主張されても事実は事実なのです。

よく考えてみてください。
先ほどもいいましたが、信じたものだけ天国に入ることができて、信じないものは地獄におちるなんてあまりにも不公平だと思いませんか？
『ごめんなさい』で全ての罪が許されるとするなら、それこそ警察など必要ないと思いませんか？

他人の迷惑も顧みずに自分勝手な生き方をしたものが死にぎわになって
「ごめんなさい、悪かったです。イエス様を信じますから天国に行かせてください。」
と一言言っただけで天国に行けるとするならどうでしょう。あなたはそれで納得されるのでしょうか。

逆に、特にキリスト教を信仰しているわけではないけれど思いやりがあり他人のために尽くしている人がイエスを信じなかったというただそれだけの理由で地獄に送られるとするならどうでしょうか。

いったいどちらが人間として立派でしょうか？どちらが天国にはいる資格があると思われるでしょうか？

なにを信じるかが問題ではないのです。どんな行いをするかが問われるのです。それが全てなのです。

私のいっていることが間違っていると思われるならそれでもかまいません。ご自分でよくよく考えて判断なさることです。
答えはあなたの判断にお任せすることにします。

最後に、『シルバーバーチは語る』という本の「青年牧師との論争」の部分で、私が特に心を打たれた部分をいくつか引用しておきたいと思います。

『シルバーバーチは語る』 ２０章、青年牧師との論争

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　いいですか、大切なのはあなたの行いです。神の真理はバイブルだけでなく他のいろんな本に書かれています。それから、人のために尽くそうとする人々は、どんな地位の人であろうと誰であろうと、またどこの国の人であろうと、立派に神が宿っているのです。それこそがいちばん立派なバイブルです

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　あのようなことでイエスがお喜びになると思われますか。一方にはあのような施設、あのような労働を強いられる人々、僅かばかりの賃金しか貰えない人々が存在し、他方にはお金のことには無頓着でいられる人々が存在するというのに、イエスはカレンダーのことなどに関わっていられると思われますか。
　あのような生活を余儀なくさせられている人が大勢いるというのに、大聖堂のための資金のことやカレンダーのことやバイブルのことなどに関わっていられると思いますか。イエスの名を使用し続け、キリスト教国と名のるこの国（筆者注:原書は英語）にそんな恥ずべき事態の発生を許しているキリスト教というものを、あなた方クリスチャンは一体何と心得ておられるのですか。
　先ほど教典のことで（改訳版と欽定訳版のどっちが良いかと）質問されましたが、宗教にはそんなことよりもっと大切な、そしてもっと大きな仕事があるはずです。神はその恩寵をすべての子等に分け与えたいと望んでおられることが分かりませんか。飢え求めている生活物資を、世界のどこかでは捨て放題の暮らしをしている人たちがいます。他ならぬクリスチャンが同じようなことをしていて、果たしてキリスト教を語る資格があると言えるでしょうか。
　私はあなたが想像なさる以上にイエスと親密な関係にあります。私は主イエスの目に涙を見たことがあります。クリスチャンをもって任ずる者、聖職にある者の多くが、その教会の陰で進行している恥ずべき事態に目を瞑(つむ)っているのをご覧になるからです。その日の糧にすら事欠く神の子が大勢いるというのに、神の館のつもりで建立した教会を宝石やステンドグラスで飾り、その大きさを誇っているのを見て、一体誰が涼しい顔をしていられるでしょうか。
　その人たちの多くは一日の糧も満足に買えないほどの僅かな賃金を得るために一日中働き続け、時には夜更かしまでして、しかも気の毒に、その疲れた身体を横たえるまともな場所もない有様なのです。

（中略）

　あなたに理解していただきたいことは、バイブルのテキストのことを云々するよりもっと大切なことが沢山あるということです。主よ、主よ、と叫ぶ者みんなが敬虔なのではありません。神の意志を実践する者こそが敬虔なのです。それをイエスは二千年前に述べているではありませんか。なのに今日なおあなた方は、それがいちばん大切であることを、なぜ信者に説けないのでしょうか。大切なのは何を信じるかではなく、何を為すかです。
　戦争、不正行為、飢餓、貧困、失業――こうした現実に知らぬふりをしている限りキリスト教は失敗であり、イエスを模範としていないことになります。

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●参考文献

・シルバーバーチの霊訓――シルバーバーチは語る
書籍全文がこのサイトで読めます。

・続スピリチュアリズム入門――スピリチュアリズムとキリスト教