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最近
「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」
というタイトルの本を読んだ。
まぁ、このタイトルの話も気になるのだけど、
「桃太郎はなぜ鬼を退治しに行ったのか?」
これが気になた。
「昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川の向こうから『どんぶらこ、どんぶらこ』と、大きな桃が流れてきました。」
こんな感じで始まるお話だったと思うけど、日本人なら子供のころ誰もが一度は聞いたことがある話ではないだろうか。
さて、この桃太郎のあらすじを簡単に紹介すると。
おばあさんが川から拾ってきた桃を切って食べようとすると、なぜかはよく分からないが、桃の中から男の子が出てきた(生まれた?)。
桃から生まれたので『桃太郎』という名前を付けることにした。
やがて、桃太郎はおばあさんに
「今から鬼ヶ島へ鬼を退治しに行くから吉備団子作れ!!」
と命令して(頼んで?)、おばあさんに吉備団子作らせて出かけた。
途中で犬、猿、キジに出会う。
動物たちが
「吉備団子ちょうだい」
っていったら、桃太郎が
「1つやるから鬼ヶ島へ着いてこい!!」
といって、たった1つの吉備団子で動物たちを買収して?、鬼ヶ島へ乗り込んで鬼を退治した。
めでたし、めでたし。
ってな感じの内容だったと思う。
なんかこう書くと、どこがめでたいのかよく分からんようになるけど、内容としてはそんな感じだろう。
さて、そこでよく読んでみると、この話のなかに、鬼が悪いことをする場面がないことに気づく。
普通は悪者がなにか悪さをして人を困らせる。
そしてそれを救うために、正義の味方が悪者を退治するというのがパターンである。
ところが、桃太郎には鬼が悪いことをする場面がない。
なにも悪いことをしていない鬼を、しかもわざわざ鬼ヶ島という鬼の住処にわざわざ乗り込んでいって退治し、しかも宝物を奪ったのである。
これって、強盗とおんなじじゃん!!
桃太郎というのは、正義の味方のふりをした強盗だ!!
ふと思ったのだが、これって制裁を口実に戦争仕掛けるどこかの国みたいじゃない?
それにしても、なぜ桃太郎は鬼を退治しに行ったのだろうか?
(以下、桃太郎と鬼の会話)
桃太郎:「やいやいやい、鬼め!!おまえらを退治しにきたぞ!!」
鬼: 「ちょちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよー。わしらがいったいなにをしたというのですか?なぜわしらが退治されにゃーならんのですか?」
桃太郎:「えーい、屁理屈を言うな!!鬼は悪いことをするものと昔から決まっとるのじゃ!!」
鬼: 「そんなこと、何時何分何秒誰が決めたのよ!!」
桃太郎:「昔々ある時じゃ!!」
鬼: 「そんなのわっかんなーい!!」
桃太郎:「えーい、黙れ黙れい!!とにかくじゃ、鬼の存在自体が危険なのじゃ!!」
鬼: 「そそそそ、そんなー!!」
やはり、鬼は存在自体が危険なのだろうか?
そういえば、山から熊が下りてきて人を襲ったとき、危険だから熊を退治するということがある。
そんなとき、襲った熊かどうかに関係なく退治するのだという話を聞いたことがある。
鬼、熊、日本人、中国人、男性、女性、障害者…
我々はいつもラベルに拘り、1つのカテゴリーのなかに入れてしまい、そのカテゴリーのなかにもさまざまなもの、人がいることを忘れがちになる。
一部の利己的な国家の指導者のせいで、国民全体が迷惑してない?
投稿者 Dream : 2008年08月19日 21:20
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